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健康に関する、この情報ってホント? これって常識なの?

日進月歩の医療の最新情報やウラ話、新常識、テレビでおなじみの健康番組のネタ話などを解かりやすく解説。

だまされない賢い患者・消費者になるために必要不可欠な知ってて損なし情報の数々。
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肺がん検診の有効性
病院
 先日、「健康診断でがんを発見できず損害賠償を命令」とのニュースが出た。

 要約すると、2002年東京都府中市の市民医療センターで行われた健康診断で胸部X線検診の結果、がんの陰影があるにもかかわらず見落とされ、手術が約1年遅れ、結果的に術後5年の生存率が30%低下したというもので、裁判所は市に450万円の支払いを命じた。
 
 ということだが、実は現在、

肺がん検診はその有効性が疑問視されている。

 一般に、集団検診等で肺がん検診として行われるのが胸部X線検査と喀痰検査だが、胸部X線検査に「肺がん検診としての有効性を支持する科学的証拠はない」ということが言われ、事実、アメリカなどでは10年も前から公費による胸部X線肺がん検診は行われていない。

 要するに、胸部X線肺がん検診を行うくらいなら禁煙運動にお金を使うほうがよっぽど肺がんのリスクを低下することができるという判断だ。

 何も胸部X線検査を否定しているのではなく、最近息を吹き返すかのように増えてきている肺結核や塵肺症の発見には有用であることは間違いなく、肺がん検診として用いることに異議を唱えているだけである。
 確かに、国内の別の研究報告では有効であるとされているものもあるが、胸部X線肺がん検診で発見されて治るものは元々たちの悪いものでなく予後良好の、放って置いても進行しないものであるからだという意見もある。

 こうなると、検査のために放射線被爆するリスクの方が高いのではないかとさえ思う。

 最近は、放射線被爆量の少ない、ヘリカル(らせん状)CTスキャンという装置を使う検診も行われて、従来検査より小さい肺がんの発見に役立ってはいるが、これでさえ肺がん死亡率低下の確証は得られず、いまだ研究中である。

 要するに、肺がんになりたくないなら、タバコを吸う方なら禁煙、吸わない方なら、間接喫煙を少なくするほうがたまに受ける検診よりずっと効果があり、公費で賄う医療費の節減になるということだ。

 今年の4月より喫煙はニコチン中毒ということで禁煙外来が保険適用になったことでもあるし、喫煙者はこれを契機に禁煙してみてはいかがか?

 かく言う私も、3年前に禁煙したが、デメリットは少し太っただけ。
    (単に、運動不足とも言うが)

参考・引用:大阪府立成人病センター                  
「CT肺がん検診有効性コホート研究」について
産業技術総合研究所 四国センター 健康工学フォーラム


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