自殺とうつ病

昨年の自殺者数が32,552人で
のニュースが飛び込んできた。
景気が回復してきて、戦後最長のいざなぎ景気を超すのではないかといわれ、今度こそは3万人を切るだろうと高を括っていたので、このニュースはいささかショックであった。
もちろん、原因の1番に上がるのが健康問題なので、そう簡単に自殺率が下がるとは思っていなかったが、上がるとは夢にも思っていなかった。
昨年の交通事故死者数が6,871人だから、交通事故でなくなる方の、実に4.7倍もの人が自ら命を立っているという現状だ。
世界的に見てもこの自殺者数(自殺率)は先進国中では突出しており、海外の学者の中には日本の文化だと言うような不謹慎のものまで現れる始末だ。
自殺をする人の10倍位の未遂者がいるという事だから、その方たちの親兄弟などを含めると、日本では100万人以上の人達が自殺問題で苦しんでいることになる。
また、自殺者の80%以上の人がうつ病などの精神的障害を抱えているという。
事実、労災申請及び認定の数にもそれは表れている。昨年のうつ病などの精神障害による労災申請数は過去最高の656件で認定者は127人(うち40人が自殺者)だが一昨年が申請524人の認定が130人、その前年が申請447人であるので確実に増えてきている。
結局、景気が良くなったといっても労働環境の劣化によって支えられてきただけで、その向こうにこれだけ多くの人の自殺があるとしたら、なんと悲しいことだろう。
うつ病は”心のカゼ”などと表現されるが、これは”別に珍しい病気ではない”ということを表してるだけであって、カゼのように放って置いても治るというわけではない。必ず専門医を受診しなければどんどん悪化してゆく。
”まさか自分が” などと思わず、日頃から心の変調をチェックしておきたい。
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