椎間板ヘルニア今、昔

普通の人は、
しかし、この椎間板ヘルニア、語弊を恐れずに言うと それ程大した障害ではないのである。
ただし、大したことがないから痛くないかと言うとそうではなく、感じる痛みの度合いほど重症ではないという方が適当かもしれない。
椎間板は背骨の骨と骨の間に挟まれるようにして存在する軟部組織で、主にコラーゲン線維でできた輪状の線維のなかに水分をたっぷり含んだ髄核というゲル状の物質でできている。
例えるなら、
お菓子のバウムクーヘンの真ん中の穴にゼリーが入っているような状態である。
ヘルニアとはそもそも「飛び出る」ということを意味し、足の付け根の鼠径管から陰嚢や下腹部に腸管がとび出る、いわゆる「脱腸」を鼠径ヘルニアというのはそのためであり、ほかに臍ヘルニア(でべそ)などがある。
椎間板ヘルニアは先ほどの例に例えると、バウムクーヘンの穴の内側に亀裂が入って、ゼリーが移動し、バウムクーヘンから飛び出た状態、もしくはそれによってバウムクーヘンの形が変わってしまった状態である。

症状は、激しい腰痛と臀部から下肢にわたる痛みで、体に傾きが出ることが多い。
15年程前までは、症状が強く、脊髄造影X線写真で大きなヘルニアが確認されると手術の適応となったが、90年代になって、MRIなどの高度画像診断の普及に伴い、その考え方に大きな変化が起こった。







